- どこ
- I
どこ(副助)〔「どころ」の転。 近世江戸語〕「どころ(副助)」に同じ。
「しやれ~ぢやあねえわな/滑稽本・浮世風呂2」
〔現代語でも, 話し言葉のくだけた言い方として用いられることがある〕IIどこ【何処・何所】〔「いづこ」の転である「いどこ」がさらに転じたもの〕不定称の指示代名詞。(1)不明の場所やきまっていない場所などを指し示すのに用いる。 どの場所。「会議は~でするのか」「~でもいい」「~の国の人か」
(2)所属しているところなどが不明, 不定の時に用いる。「~におつとめですか」
(3)(「どこも」「どこにも」「どこへも」などの形で)どのような所。 いずれの場所。「~も悪くない」「~にもない」「~へも行かない」
~ともな・し(1)主人を定めない。 節操がない。「下臈は~・き物なれば/平家 10」
(2)どこから出たかもわからない。「~・しの取り沙汰/浄瑠璃・反魂香」
~の馬の骨身元のはっきりしない者をののしっていう語。「~とも知れない男に娘はやれない」
~吹く風他人の言葉や他人のすることを, 全く気にかけないようす。「親の心配も~と遊び歩く」
~を押せばそんな音(ネ)が出る何の根拠があってそんなことが言えるのか。 勝手な言い分をとがめることば。IIIどこ【土戸】奈良・平安時代, 京都の外の地の農民。 地戸。IVどこ【土鼓】周代の打楽器。 焼き物の胴の両面に革を張った鼓。 草で作った撥(バチ)を使って打つ。Vどこ【奴袴】〔「奴袴(ヌバカマ)」の音読み〕指貫(サシヌキ)の別名。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.